日本を代表する川合玉堂の掛け軸について

掛け軸のコレクターなら、ぜひ所有したい作品

明治から昭和にかけて活躍した日本画家の一人が川合玉堂です。十代初期から望月玉泉門下、幸野楳嶺門下を渡り歩き、17歳で「玉堂」と号した時期に第3回内国勧業博覧会に入選しています。23歳で橋本雅邦に師事し、34歳で第1回文部省美術展覧会審査員、42歳で東京美術学校日本画科教授、44歳で帝室技芸員という足跡で、この頃から日本画壇を牽引する一人として活躍しました。

その後も58歳でフランス政府からレジオンドヌール勲章、60歳でドイツ政府から赤十字第一等名誉賞を授与、67歳で文化勲章、没時に勲一等旭日大綬章を受章しています。71歳から83歳で没するまでの晩年は、青梅市で過ごし、玉堂美術館が設置されています。

このように、数々の賞を授与され、国の重要文化財にも指定されている作品を持ち、制作期間も長い日本画家でしたから、東京国立近代美術館や東京国立博物館にも多くの作品が所蔵されている、世界中で価値を認められた日本画家であることは間違いありません。

テレビの鑑定番組やオークションで高価鑑定や取引の実績を持つことから、掛け軸のコレクターにとっては、ぜひ所有したい作品となっていることでしょう。

日本画の鑑定に詳しい専門店に照会

川合玉堂の作品がどれだけ人気が高いか、凄いかというと、ネットオークションにかけられた掛け軸の実績でいっても、東京美術倶楽部の鑑定書つきの「山家晩秋」に、558,000もの落札額がついたことからもわかるでしょう。ネットオークションでは、とても高額で、日本画に至っては数百万円もザラです。

真贋の価値で、値が2桁違うこともあるといいますから、もし、川合玉堂の掛け軸をはじめとする作品を売買したいなら、コンディション良く扱われた作品で、付属品や鑑定書つきの作品をしっかり取引することが重要になります。

日本画の鑑定に詳しい専門店とやり取りをすれば、取引する自分の知識も増えますので、より多くの鑑定士に合うことをおすすめします。